犬にとっての大事な存在トリマーの役割は
ただ単に犬を美しくするだけ、というわけではありません。
『トリマーのためのベーシックハンドブック』(ペットライフ社)には
次のように書かれています。
犬の被毛や耳の構造などは人間の都合が優先して作られたもので、
野生動物のように、その地域の気候風土に適応するよう環境により
作られた、すなわち進化による産物でなく、人間の勝手な都合により
変化させられた、かなり自然を無視した産物です。
そのため長く縮れた毛は、周期的に抜けても互いにからみあって、
抜け落ちることができなくなっています。こうした被毛も人間が作った
のです。ならば人間がグルーミングを施すことは当然の責任では
ないでしょうか。
人間が作り上げた犬種の中には、犬自身ではどうにも処置できない
毛質もあり、人が手を貸して快適に過ごせるようにすることは人類の
責任です。
現在の犬種のほとんどは野生種ではなく
品種改良により、人間と生活をともにするよう作られたため
もはや野生では生きられません。
犬によっては、自然のままに放っておくと、
毛が固まって病気になってしまうものもいます。
つまり犬の立場にたったとき
トリマーの役割というのは
「美容師」さんというより
むしろ「ヘルスケア」のサポートをしてくれる存在であり、
まさに「命あるもの」を扱う仕事です。
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